Profile

松原幸広
Matsubara Yukihiro
作曲、編曲、ヴァイオリン、東京生まれ。
国立音楽大学ヴァイオリン科卒業後、スタジオ演奏家として数多くの
楽曲レコーディングでの演奏。
作・編曲家としてCM音楽やレコーディングアレンジも演奏活動と並行して行う。
現在はシンフォニーオーケストラやあらゆる編成の室内楽アレンジを手掛けるアレンジャーとしての仕事を続けている。

音楽履歴

◇誕生〜小学生

東京新宿区生まれ。
一時期プロでハーモニカ奏者をしていた父親の影響もあり、6歳からヴァイオリンを習い始める。
同時期にピアノのレッスンも受けるようになる。


◇中学、高校時代(1969年~1975年)

国立音楽大学付属中学、付属高校時代からヴァイオリンを守岡 輝氏に師事。
同時に副科ピアノも学びつつも、色々なジャンルの音楽や楽器演奏への興味が増す中、中高時代の先輩でもあった大浜和史氏が文化祭で演っていたバンドの演奏を聴き衝撃を受け、自らも仲間でホーンセクション入りのバンドを作り、ギターやドラムをやり始めた。
この頃から変わらずアメリカのバンドCHICAGOの大ファンである。
高校1年の時、吉祥寺のF&Fビル(現コピス吉祥寺)オープン記念のバンドコンテストに出場し、この時「ビークル」と「プラウドメアリー」を演奏して銀賞受賞。
音高の文化祭ではヴァイオリンとヴィオラで室内楽、ハードロックバンドではドラムス、ブラスロックバントではギターと歌、というような音楽三昧の学校生活を満喫していた。
しかし高3の頃からはバンドを休止してからそのエネルギーがクラシックに向き、ヴァイオリンに熱中するようになりオーケストラで演奏したり、このころからアレンジに興味を持ち始める。

◇大学時代(1975年~1979年)

国立音楽大学入学後は真剣にクラシックを学ぶべく、引き続き守岡輝氏に師事。
本科レッスン以外には弦楽四重奏をはじめとする室内楽、また故増田宏三氏率いるアルス室内オーケストラに在籍し、暗くなるまで学校で練習していた。
楽譜を初見で弾くことが好きだったので、在学中からスタジオレコーディングの仕事や在京プロオーケストラのエキストラで弾くようになる。
この頃よりホテルの結婚披露パーティ等での演奏依頼(弦楽四重奏)が増え始め、リクエスト曲や新郎新婦の出身地ゆかりの音楽をサービスでアレンジして弾いていた。
大学四年生のとき、現在もスタジオレコーディング界重鎮のチェリスト、阿部雅士氏からの誘いでレコーディングセクションで仕事していこうと決めていた。
大学卒業の時は「卒業演奏会」と「東京都新人演奏会」にサンサーンス「ハバネラ」演奏で出演。

◇社会人〜スタジオミュージシャン(1979年~)

卒業後すぐスタジオレコーディングの世界に入り前田昌利氏、阿部雅士氏率いる「トマトストリングスグループ」のメンバーとして仕事を始め、松任谷由実・五輪真弓・松田聖子などその他多数レコーディングに参加。
一番の衝撃的な思い出は、あの勝新太郎氏のディナーショーでのバックメンバーに参加できたこと。

またトマトストリングスではヴァイオリニストの中西俊博氏と出会い、スーパー弦楽四重奏「ポーカーフェイス」を結成。数々のレコーディングや、イルカ・八神純子などツアーステージに同行。

◇コンマス時代(1984年~)

約5年後、日色純一氏がコンサートマスターを務めた初期トマトストリングスは解散することになるが、すぐに私(松原)が「前田ストリングス」若輩コンマスとして再出発。
時代はバブル・・♬ 最初のレコーディング仕事は当時ヒットした「釜山港へ帰れ」のSoloヴァイオリンを同時録音で弾く現場だった。(アレンジは竜崎孝路氏)

演歌やポップスのレコーディングの他、シャンソンの金子由香利や五輪真弓のステージのツアーメンバーとして参加。
1985年フランク・シナトラ来日時の武道館公演では中西俊博氏と共にオケに参加。

◇演奏家〜音楽制作

この頃、作曲家でチェリストの溝口肇氏と出会い、既にパーソナルスタジオで本格的な多重録音をしていた溝口氏が16トラックレコーダーを導入の際、それまでの8トラックオープンリールテレコ一式譲り受け、これをきっかけにシンセサイザーを中心にヴァイオリンやギターなどの1人ダビング録音によるCM音楽の制作を始めることとなる。

◇演奏活動休業(1989年~)

一旦演奏活動を休止し、作・編曲を中心とした仕事をはじめる。
プレーヤー時代にいつも指名してくれていた、伝説のバンド《スペクトラム》のトランペッター新田一郎氏が率いる「代官山プロダクション」の作家部門メンバーとなり、音楽制作やレコーディングアレンジなどを行う。
また当時、同事務所のBAKUFU-SLUMPや鈴木彩子、嘉門達夫のシングル&アルバムのストリングスアレンジなども担当。

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